University of Tokyo - Department of Architecture

Visions Halfway Outside Architecture

豊田(啓)研究室は、生産技術研究所及び建築学専攻に所属し、主にデジタル空間記述の技術開発および体系化を研究している研究室です。

この度、建築系及び関係領域の学生、もしくは教員の皆さんに向けて、より広い視点から建築や社会基盤・都市のデザインや価値創造を捉え直す機会を創出するべく、6月よりレクチャーシリーズを開催しております。さまざまな分野で先端的に活躍される方々をゲストにお迎えし、ゲストの方が取り組む分野や活動に関する内容のレクチャーをいただいた後、オープンディスカッション形式で深掘りしていく予定です。ゲストの方がもつ独自の視点やアプローチ、技術や哲学を、参加される方々の日々の活動や学習に、気づきとして活かしてもらう機会にできれば大変幸いです。前半3回も非常に盛り上がりましたので、後半4-8回に関しても引き続き豪華なゲスト講師の皆様をお迎えし、ぜひ皆さまにも積極的にご参加いただければ大変幸いです。

レクチャーシリーズ概要

タイトル

「建築の半分外側から建築を見る」 Visions Halfway Outside Architecture

内容

さまざまな分野で先端的に活躍される方々をゲストにお迎えし、ゲストの方が取り組む分野や活動に関する内容をレクチャーいただきます。レクチャー後にレクチャー内容をオープンディスカッション形式で深掘りし、ゲストの方がもつ独自の視点やアプローチ、技術や哲学を、参加者(建築専攻の学生を中心に)の日々の活動や学習に、気づきとして活かしてもらうことを狙いとします。また、ディスカッションに建築学の現状および豊田研究室での研究視点なども交えながら、建築外ではありつつ多様な視点でパラレルな活動をしているゲストの視点やアプローチを通し、学生たちにとって建築や都市、社会環境を、より広域かつ他多角的な視点で捉えなおす機会を提供いたします。

開催時期

2023年6月ー2024年3月(各回の日程は下記ご参照ください)
平日18:30-20:00で開催予定

形式

ハイブリット開催(会場・オンライン、事前予約制)

注)
現地での聴講を希望される方は、できるだけ3日前までに登録をお願いします。
本レクチャーは主に学生向けに開催するため、会場枠を学生に優先的に席を配分した上で、残分を一般聴講の方に抽選で割り振りさせていただきます。現地聴講の当否は2日前にお送りします。(現地聴講を希望されていた方でも上記席数の都合上、オンライン聴講をお願いをすることがある旨ご了承ください)


会場

東京大学本郷キャンパス 工学部11号館 HASEKO-KUMA HALL講堂

各レクチャーシリーズのご紹介

現在、事前参加登録を受け付けている第4回から第8回を先に記載しておりますので、過去の1-3回のゲストやアーカイブ映像につきましてはページ下部をご参照ください。

【第4回】10/12(木)18:30-20:30 ゲスト:和田永氏

<プロフィール>

物心ついた頃に、ブラウン管テレビが埋め込まれた巨大な蟹の足の塔がそびえ立っている場所で、音楽の祭典が待っていると確信する。しかしある時、地球にはそんな場所はないと友人に教えられ、自分でつくるしかないと今に至る。学生時代よりアーティスト/ミュージシャンとして音楽と美術の領域で活動を開始。年代物のオープンリール式テープレコーダーを演奏する音楽グループ「Open Reel Ensemble」を結成してライブ活動を展開する傍ら、ブラウン管テレビを楽器として演奏するパフォーマンス作品「Braun Tube Jazz Band」にて第13回文化庁メディア芸術祭アート部門優秀賞受賞。Ars ElectronicaやSónarを始め、各国でライブや展示活動を展開。ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは、これまでに11回に渡って音楽に携わった。2015年より役割を終えた電化製品を新たな楽器として蘇生させ、合奏する祭典を目指すプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」を始動させて取り組む。その成果により、第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

<第4回レクチャーシリーズへの事前参加登録>

第4回会場参加

第4回オンライン参加


【第5回】10/19(木)18:30-20:30 ゲスト:Prof.Jørgen Randers

<プロフィール>

Jorgen Randers (born 1945) is professor emeritus of climate strategy at the BI Norwegian Business School. His field is the global future, especially issues related to climate, energy, and sustainability. Professor Randers lectures and provides advice all over the world, including China since 2006.

He has spent one third of his life in academia, one third in business, and one third in the NGO world. He was president of BI Norwegian Business School 1981-89, and Deputy Director general of WWF International 1994-99. He has been the chair of three Norwegian banks and non-executive member of numerous corporate boards. He is a full member of the Club of Rome.

Professor Randers has written many papers and books, starting with co-authoring The Limits to Growth in 1972. His recent writings include 2052 – A Global Forecast for the Next Forty Years in 2012, and Transformation is feasible! with Johan Rockstrøm and others in 2018. His most recent book is Earth for All (S Dixon-Decleve et al. 2022).

<第5回レクチャーシリーズへの事前参加登録>

第5回会場参加

第5回オンライン参加


【第6回】10/20(金)18:30-20:30 ゲスト:岡 瑞起氏

<プロフィール>

筑波大学准教授。博士(工学)。IPA未踏IT人材発掘・育成事業PM。人工生命研究会主査。株式会社ブランクスペース技術顧問。人工生命技術、大規模言語モデルを使ったデータ分析・生成・活用の研究を行う。大学での研究をベースに、新しい技術の社会実装と、これまでにない視座を持ち込み、革新的な価値の提供に力をいれている。コミュニティを活性化するアルゴリズムの開発、オープンエンドなアルゴリズムの研究開発などを行っている。著書に「ALIFE | 人工生命 ―より生命的なAIへ」「作って動かすALife ―実装を通した人工生命モデル理論入門」がある。

<第6回レクチャーシリーズへの事前参加登録>

第6回会場参加

第6回オンライン参加


【第7回】11/16(木)18:30-20:30 ゲスト:暦本 純一氏

<プロフィール>

東京大学情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所フェロー・CSO(Chief Science Officer)・京都リサーチディレクター。情報科学者。世界初のモバイルAR(拡張現実)システムNaviCamを1990年代に試作、マルチタッチの基礎研究を世界に先駆けて行うなど常に時代を先導する研究活動を展開している。現在は、Human Augmentaion(人間拡張)をテーマに、人間とAIの能力がネットワークを越えて相互接続・進化していく未来社会ビジョン Internet of Abilities (IoA)の具現化を行っている。iF Interaction Design Award(2000)、日本文化デザイン賞(2003)、日経BP技術賞(2008), 日本ソフトウェア科学会基礎科学賞(2014), ACM UIST Lasting Impact Award(2014, 2017)などを受賞。2007年にACM SIGCHI Academyに選出される。近著に「妄想する頭、思考する手」(祥伝社)

<第7回レクチャーシリーズへの事前参加登録>

第7回会場参加

第7回オンライン参加


【第8回】12/6(水)18:30-20:30 ゲスト:斎藤 幸平氏

<プロフィール>

1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。
専門は経済思想、社会思想。Karl Marx’s Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy(邦訳『大洪水の前に』角川ソフィア文庫)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初、歴代最年少で受賞。同書は世界9カ国で翻訳刊行されている。日本国内では、晩期マルクスをめぐる先駆的な研究によって「日本学術振興会賞」受賞。近刊は、発売即15万部突破の『ゼロからの『資本論』』(NHK新書)、『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(KADOKAWA)。『人新世の「資本論」』(集英社新書)で「新書大賞2021」を受賞。

<第8回レクチャーシリーズへの事前参加登録>

第8回会場参加

第8回オンライン参加


過去のレクチャーシリーズのアーカイブ動画

【第1回】6/21(水)18:30-20:00 ゲスト:生江 史伸氏

第1回アーカイブ動画はこちら

<プロフィール>

1973年まれ。東京大学大学院命科学研究科修士課程修了。現在、東京港区、フランス料理店・レフェルヴェソンス料理長。同区、ブリコラージュブレッド&カンパニー監修。日本航空国際線機内食監修。日本サステナブル・レストラン協会理事。

【第2回】7/12(水)18:30-20:00 ゲスト:宮前 義之氏

<プロフィール>

1976年東京都生まれ。2001年三宅デザイン事務所に入社し、三宅一生が率いたA-POCの企画チームに参加。その後ISSEY MIYAKEの企画チームに加わり、2011年から19年までISSEYMIYAKEのデザイナーを務めた。2021年にスタートした新ブランド「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」では、エンジニアリングチームを率いて、A-POCの更なる研究開発に取り組む。

現在、アーカイブ動画の公開を一時停止しております。再公開する際、またこちらにURLを記載させていただきます。

【第3回】7/31(月)18:30-20:00 ゲスト:せきぐち あいみ氏

<プロフィール>

2016年からVR空間に3Dの絵を描くアーティストとして活動。アート制作やライブペイントオファーをを世界各国から受ける。 (USA, Germany, France, Russia, UAE, Singapore, Thailand, and Malaysia.)メタバース上に開かれた個展会場には世界中から多くの人が訪れ、ヴェネチア国際映画祭のVR部門に選出される。2021年3月NFTアートの展開を始め、初出品が約1300万円で落札され話題となる。その後の作品も全て即完売している。2021年「Forbes Japan 100」に選出される。

第3回のアーカイブ動画は準備中です、公開後、こちらにURLを掲載予定です。