全国各地のエコハウスにおける環境・消費エネルギー調査

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北は北海道下川町・南は沖縄県宮古島まで、多様な気候の中に建てられたエコハウスについて、各季節の室内環境や消費エネルギーを実地に調査し、その実際と改良のヒントを探します。

太陽熱・太陽光利用設備の導入や、通風・ダイレクトゲインの取入れ等によって環境に配慮し、地域ごとに特徴を生かしながら、外皮性能や自然エネルギー利用などについて工夫がなされています。これらのエコハウスを平等に横並びで評価することで、自然エネルギー利用・最適な外皮性能、高効率設備の利用・・・などのより良いバランスを探っています。

気候が特徴的な地域ごとに代表的なエコハウスを選び、自動計測によって毎日温度やエネルギー量についてのデータを取得し続けています。これらの分析から、従来の1件ずつ個別の実測評価では見えてこなかったエコハウスの傾向を見つけることができるものと思われます。

われわれの研究室では過去2年間の実測調査によって、これらのエコハウス・環境配慮型住宅の現状を知ろうとしてきました。そこでは、設計者の誤解などによって意図しなかった悪影響が多く起こっていることも少なからず目の当たりにし、設計での改善点がどのようなところにあるのか常に考えています。

これらの研究成果として、環境配慮型住宅の設計方法を確立するのが当面の目標です。