Department of Architecture – The University of Tokyo

権藤研究室

新たな時代の建築生産のあり方を探る

研究テーマ

私たちは建築構法、建築生産に関わる研究を行っています。
職人不足や機械化など、建築生産を取り巻く環境は大きく変化していますが、今後どのように建築をつくっていくかを考えています。

1.建築構法・生産史

高層ビルやプレハブ住宅などを対象に建築構法や建築生産がどのように変わってきたかを調査しています。高層ビルもプレハブ住宅も都市景観や生活環境に与える影響は大きいのですが、ヒロイックな建築家の建築と比べると、十分に調査されていません。現代のロボットやAIといった新たな手法を考える上でも、過去の取り組みから学ぶことは多いと感じています。教員の考えていることは、noteの記事などを読んで参考にして下さい。現在はプレハブ住宅(関連書籍)、高層ビルの施工、曲面型枠施工、木造構法合理化等の変遷を調べています。

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2. 現状・実態調査
現場や工場に出かけて、建築がどのようにつくられているのか調べています。特に興味のあるのは職能・職域の変化です。例えば、施工図や揚重など施工会社担っていた仕事が協力会社に移るといった変化(論文リンク)や設計段階から施工者が協力するような新しい動き、その中での設計や施工の情報のやり取りに注目しています。工場に行ったりする様子は研究室のブログ等参考にしてください。外国人技能者や新興木構法の生産の実態調査も行っています。

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3. 開発と情報
これから建築をつくる際に誰がどういった情報をつくるかに興味があります。設計の情報をダイレクトに施工に反映するような工法の開発や、職人の動きを効率よく把握する技術の開発などを行っています。下写真は自由曲面型枠の実験の様子です(論文リンク)。他にも職人さんにセンサをとつけたり(論文リンク)、レゴの設計情報を効率よく伝える研究をしています。

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最近は修士の学生がパビリオンの制作を行いました。これは道具の歴史や曲げ加工の実態調査を踏まえて制作したものです。他にも、膜テンセグリティの実大制作やRC集合住宅など、実施に向けて準備を進めています。

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site.gonlab.com

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