[11月21日 (金) ] 建築情報学ゲスト講演 22

Prof Shuai Lu Website

人工知能を駆使した高性能な居住空間の設計

シュアイ・ルー(Shuai Lu)

日時:2025年11月21日(金) 17:30~ 
会場:工学部1号館 1階 15号講義室 map
主催:池田靖史建築情報学研究室

講演概要
急速に進歩する人工知能は、あらゆる産業に大きな変革をもたらしつつある。芸術と工学が融合した複雑なシステムである建築も同様に、「経験主導型」から「知能主導型」へのパラダイムへの深い転換を迫られている。産業の高度化とグリーンで低炭素な発展という2点が求められる中、AIと建築デザインの融合は急務となっている。本講演では、建築設計における大規模な基礎モデルの応用に焦点を当てる。まず、大規模言語モデルに基づく設計探索を紹介し、自然言語などの直感的なモダリティが人間とコンピュータのインタラクティブな設計を可能にすることを示す。次に、2D平面図生成や3D形状生成など、大規模言語モデルとドメイン固有の「小さなモデル」を組み合わせることで、制御可能なデザイン生成の道筋を示す。その上で、建物の性能評価と省エネルギー最適化のメカニズムを統合し、インテリジェントな手法によって、グリーンで低炭素な目標を設計プロセスに最初から組み込む。最後に、このアプローチの現在の技術的限界と将来の可能性について議論する。

講師略歴
清華大学深圳国際大学院准教授。清華大学で建築学士号と工学博士号を取得。人工知能やその他の先端技術を活用し、インテリジェント・デザインと人間中心のインタラクションを実現する。筆頭著者および責任著者として、これまでに34本のSCIインデックス付き論文と5本の論文をコンピューターサイエンスのトップカンファレンスで発表。中国国家自然科学基金による3つのプロジェクトの主任研究者であり、オーストラリア研究会議ディスカバリー・プロジェクトの共同主任研究者でもある。シドニー大学、シンガポール国立大学、ミュンヘン工科大学などの主要大学で名誉客員教授を務める。英国の高等教育の推進のフェローであり、Building Simulation誌の初期編集委員を務めるなど、学術面でも活躍している。


入場無料 予約不要 講演は英語です。
なお、オンライン視聴をご希望の方は下記にお問い合わせください。 
問い合わせ先: 建築情報学研究室 ハージェイー・アラストゥー arastoo@arch1.t.u-tokyo.ac.jp