[1月24日 (金) ] 建築情報学ゲスト講演 15 呉 明珊

デジタルデザインとデジタルファブリケーションの実践

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建築情報学特別講演シリーズ(15) 呉 明珊
日時:2025年1月24日(金)18:30~20:00 
会場:工学部1号館15号教室 KAJIMA HALL
主催:池田靖史建築情報学研究室

本講演では、オーダーメイドの3Dプリンター、現場でのロボット曲げ加工、CNC機械、鉄骨プレファブリケーションなど、さまざまな最先端のデジタルファブリケーション技術を駆使して、複雑な形状の建築部材をオーダーメイドで製作するDesign for Digital Fabrication (DfDFAB)アプローチが、現在の建設プロジェクトでどのように活用されているか、その研究と実践について解説します。DfDFABは、成功の鍵として、情報の統合(BIMなど)、利害関係者の統合、プロセスの統合を促進し、コスト超過を避けるための目標原価計算への設計を可能にします。既存の建設プロジェクトが例として紹介されます。さらに、建設におけるデジタルファブリケーションの導入に対応するリーンマネジメント(日本のトヨタ生産方式)、ネットワーク研究における循環型建設を促進するためにデジタルファブリケーション技術がどのように利用できるかの調査、デジタルファブリケーションの導入を通じて持続可能な開発を促進するために業界がどのようなリンクデータ管理を想定しているかについても詳しく説明します。

呉 明珊は現在、京都工芸繊維大学の教授。チューリッヒ工科大学で建築学の学士号と修士号を、ケンブリッジ大学で建築史の修士号を取得。さらに、チューリッヒ工科大学にてデジタルファブリケーションの設計・施工管理に関する土木工学博士号を取得。持続可能な開発を促進するためのテクノロジーとイノベーションを用いて複雑な設計問題を解決することを研究テーマとしています。複雑なファサードエンジニアリング、DfMA、持続可能性と循環型建設、BIMとプロジェクト管理などに関する講演多数。また、10年以上の実務経験もある。スイスと英国の公認建築家、LEED AP、米国土木学会および日本建築学会の会員。ヘザーウィック・スタジオをはじめとする受賞歴のある事務所で、グーグルベイビューやシンガポール・チャンギ空港ターミナル5など数多くのプロジェクトに携わりました。


入場無料 予約不要 講演は英語です。なおオンライン視聴をご希望の方は下記にお問い合わせください。 
問い合わせ先: 建築情報学研究室 学術専門職員 ハージェイー・アラストゥー arastoo@arch1.t.u-tokyo.ac.jp