赤司 泰義
専門は建築熱環境、建築設備、エネルギーシステム、性能評価。
建築・都市の熱環境やエネルギーシステムの分野において、環境負荷削減や省エネルギーのための技術の評価・提案・開発、および個々の技術を総合化し、実践していくための方法論に関する研究を行っている。具体的には、(1)空調システム運用の省エネルギーを支援し、コミッショニング・プロセスで活用するツールの開発、(2)多様な空調技術が建築の省エネルギーに寄与するためのシステムの設計法や運用・管理法の提案、(3)民生用業務施設におけるエネルギー消費のベースラインを明らかにする実態調査、(4)都市持続化の観点から効果的な施策立案を支援していくための都市環境負荷長期予測シミュレータの開発、(5)成長都市における建築のパッシブ/アクティブ・デザイン方策の検討、などである。
略歴
1966年 福岡県生まれ
1990年 東京大学工学部建築学科卒業
1992年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
1992年 九州大学工学部建築学科助手
1996年 学位取得(博士(工学)、東京大学)
1998年 九州大学大学院人間環境学研究科助教授
2000年 米国ローレンスバークレイ国立研究所留学(1年間)
2009年 九州大学大学院人間環境学研究院教授
2013年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授
受賞
アジアの都市問題に取組む「ハビタット工学」教育プログラムの開発・実践・展開,日本建築学会教育賞(教育貢献),2012年
空調用熱源システムの部分負荷運転制御法の開発と導入効果の検証,空気調和・衛生工学会論文賞,2012年
熱源トータル最適制御コントローラの開発と導入事例,空気調和・衛生工学会技術賞,2010年
インバータ冷凍機を導入した空調用熱源システムの省エネルギー性能と効率的運用方法,第1報 実測結果に基づく性能評価,第2報 シミュレーションに基づく性能評価と効率的運用方法の検討,空気調和・衛生工学会論文賞,2009年
建築空調システムの性能評価と省エネルギーに関する研究,日本建築学会賞(論文),2008年
九州電力大分支店社屋,空気調和・衛生工学会特別賞「十年賞」,2008年
複合熱源蓄熱システムの運転計画における最適化効果について,日本建築学会奨励賞,1999年