Department of Architecture – The University of Tokyo

木葉会の九州支部、同邪路会 (どうじゃろかい) について

木葉会九州支部の同邪路会について,九州大学の井上朝雄先生よりご寄稿いただきましたので,ご紹介いたします。


木葉会の九州支部、同邪路会
井上朝雄(平成10年卒)

同邪路会(どうじゃろかい)は昭和6年に創設された、九州在住の木葉会会員を中心とした集まりです。邪(よこしま)な道を同じくする者があつまる会という意味で、平成23年に80周年を迎えた歴史ある会です。大正5年卒で福岡県庁におられた中西甚作先輩以降、木葉会会員で九州の地を踏んだものは自動的に会員となり、九州外に逃れても地域外会員として会の案内が半永久的に届く仕組みとなっています。現在は居酒屋などで集まることが多いのですが、長い歴史の中では中洲の料亭で宴を張っていた時期もあり、馴染みの芸者さんが自腹で会費を払い在籍していたこともある楽しい会です。途中、都市工の卒業生へも勝手に門戸を開き、木葉会会員でない同邪路会の会員も大勢在籍しています。会員名簿には100名ほどの名前が連なっていますが、会のほとんどが福岡市内で設けられるため、当然参加者は福岡在住者が多く、現在は昭和25年第二工学部卒の三島庄一御大を筆頭に毎回15名ほどで、年1~2回程度杯を重ねています。木葉会の九州支部と謳っていますので、会は木曜日に開かれることが慣例となっています。毎回続いている恒例行事は芳名帳への記帳で、宴たけなわになると幹事がビールで磨った墨と芳名帳が回わり始めるため、日頃の鬱憤や勢い余ったさまざまな絵が描かれており、それが同邪路会の貴重な財産となっています。