Publication of the book “What is creating architecture?”
建築生産マネジメント寄附講座で実施してきた連続講義を書籍化しました。連続講義では、自ら手を動かし「つくる」ことを、建築や景観に関わる仕事に取り込んだ方を毎回2名程度おまねきし、仕事を始められたきっかけや、つくることの面白さについて、語っていただいています。連続講義に関する情報はこちらです。
今回の書籍化にあたっては、設計、地域、材料、教育の4つのテーマに合わせて12名を選びまとめています。設計をしながら大工や左官の作業をしたり、タイルを焼く方や民家を解体し解体材を使って設計する型もいます。またある方は住宅地にデジファブの拠点をつくったり、茅葺きや石積みの教育をワークショップ形式で行う方もいます。それぞれが自ら新しい建築のつくり方をつくり出していて、これからの建築を考える上でのヒントがたくさん含まれる本になりました。
ご関心のある方は是非、書店等で手に取ってみてください。
出版社のHPはこちらです。
《目次》
はじめに
連続講義「つくるとは、」
巻頭グラビア「つくるとは、」
「建築をつくる仕事」をつくる 河野直
なぜ今「つくる」なのか 権藤智之
第一章「つくる×設計」 施工経験が設計をアップデートする
01 手で思考する─つくることから始まるデザイン 荒木源希
02 左官職人から建築家へ─京都の土壁技術を現代建築に 森田一弥
03 沖縄での設計施工─人と人々と土地による参加 山口博之
第二章「つくる×地域」 身近な場所を楽しくつくり変える
04 地域密着のファブスペースで暮らしをアップデートする 西山芽衣
05 消えゆく茅葺茶堂を地域で再生する 釜床美也子
06 銭湯とまちの生態系を編み直しつなぐ 栗生はるか
第三章「つくる×材料」 素材をクリエイティブに掘り起こす
07 古材のアップサイクルから新しいカルチャーをつくる 東野唯史
08 プロの技術でゴミに光をあてる 一杉伊織
09 家業の製陶と設計を組み合わせる 水野太史
第四章「つくる×教育」 これからの建築のつくり手を育てる
10 石積みの風景を支える技術 真田純子
11 ポスト・デジタル時代の建築のあり方 平野利樹
12 手で考え身体でつくるデザインビルド教育の実践 山本裕子
生きるためにつくる、つくるために生きる
おわりに