Department of Architecture – The University of Tokyo

1964年卒業生が50年会を開催

去る平成26年11月29日(土曜日)午後1時から、昭和39年卒業生による50年会が開催されました。
会は工学部1号館3階講評室・神田明神・学士会館にて3部構成で行われ、総勢18名の盛会となりました。

卒業生の猪倉啓行様より、寄稿およびお写真をいただきました。


卒業50周年の会

木葉会昭和39年卒の我々は、昨年卒業50周年を迎えました。60年安保の年に入学し、東海道新幹線が開通して、東京オリンピックが開催された年に卒業しました。建築の世界は超高層の曙を迎え、4年時に受けた武藤清先生の最終講義のテーマは「柔構造」、即ち百尺の高さ制限を撤廃する考え方を示したものでした。
一年に一度、年末にクラス会を開くことが恒例とされ、その幹事役を毎年五十音順に東京圏在住の者が2名ずつ交替で担当し、夫々独自性のある会が運営されてきました。その会も昨年は50周年を迎えることになり、特別の企画が期待されました。
一方、我々は「二木会」という情報交換の会を、毎月第2木曜日の夕刻に銀座の某所で開いています。毎回10名近い参加者があり、身近な話で盛り上がります。この会で幹事役から提案された50周年に関する企画が、約半年掛けて議論されました。その結果、次のような3部構成による会を実施することになりました。例年より費用が掛かりますので、引き継いだ余剰金の一部を使うことにしました。日取りは11月29日(土)13時からです。

① 懇談会・「私の50年史」というタイトルで各人が持ち時間10分で話をしました。その内容はA4版1枚に事前にまとめられ、配布されました。会場は工学部1号館3階の講評室で、松村先生のご協力を頂き2時間拝借しました。隣接する11号館1階のスターバックスからコーヒーを届けてもらいました。出席は16名でした。
なお、A4版1枚のレポートは欠席者にも提出してもらいましたので、まとめたものを後日全員に配布しました。

② 健康祈願・卒業した47名の内、32名の健在が確認されています。神田明神に詣で、拝殿にて32名の健康を祈願するため、その姓名が盛り込まれた祝詞を挙げて頂きました。代表者が白い装束を纏うという正式なもので、出席は17名でした。

③ 宴会・学士会館3階の302号室で、16時半より3時間の宴会を催しました。現役時代を引き摺っている人、第二の人生やボランティア活動に励んでいる人、スポーツや趣味に一流を求めている人など、話題は絶えません。後期高齢者目前であり、病を克服してきた猛者も居る為、病の話が共通の話題になりがちなのはやむを得ません。かつては、お開きの後、二次会へと繰り出したものですが、今回はほろ酔い加減で直帰となったのは止むを得ません。出席は18名でした。

以上が我々の卒業50周年会のあらましです。講評室での開催は、1年先輩からのアドバイスによります。EV付きの裏玄関が出来、かつての1号館からは趣を変えています。
神田明神参拝は、還暦を迎えた時に全員で詣でた前例に倣いました。その時は、還暦を迎えることが出来なかった同級生7名を弔うのが主目的でしたが。
学士会館は和洋中カフェと取り揃え、昼食時に限らず大変な賑わいです。高橋貞太郎先輩の設計であることは良く知られていますが、古い建物にも拘わらずバリアフリーのルートが整備されています。 

1964_50th